有機栽培の「ラウデミオ 」エクストラ・ヴァージン・オリーブオイル マイアーノ農場生産 2021年

ラウデミオ (Laudemio) とは… 「ラウデミオ」の名を冠するエクストラ・ヴァージン・オリーブオイルについてご案内いたします。かつて中世の時代、「ラウデミオ」の言葉は、その年の最も上出来な収穫を意味し、収穫の中でも厳選された、領主に納める奉納品のことを意味しました。

今日、「ラウデミオ」の名はイタリア中部・トスカーナ州産のエクストラ・ヴァージン・オリーブオイル（以下、EVオリーブオイルと略称）の中で、最優良製品のブランド名として知られるようになりました。「ラウデミオ」の誕生は1980年代後半に遡ります。

イタリア国内及び欧州における、オリーブオイルの製品のクオリティ保護・管理の法律制定がまだ定まらない時期、それに先駆けて、トスカーナ州内に農場や農地を持つ、志あるオリーブ生産農家の複数が集い、共同事業体を立ち上げました。これにより、テリトリーの製品品質を保証・確保するための協定を結びました。

その独自の協定により、どこよりも厳格な生産規制と品質管理基準を制定。地元地域が育んできた歴史と伝統に則り、自然環境に対する最大のリスペクトを保ちながら、限りなく純度の高い品質のEVオリーブオイルを生産するという哲学と信念が打ち立てられました。

これは、オリーブ栽培から、最も理想的な成熟状態のオリーブの実を厳選する収穫まで、また、攪拌や練り込みなどの作業から、冷温オリーブオイル抽出の全工程に至るまで、一貫して採用されている信念と哲学であり、それがラウデミオ・EVオリーブオイルの製品クオリティを保証しています。

「ラウデミオ」の名を冠するには、まず以下の条件が大前提になります。トスカーナ州内に農場を持ち、伝統的にテリトリーで育ってきた、トスカーナ地方を代表する品種のオリーブを栽培している農家でなければなりません。そして、オリーブの栽培から収穫、搾油、保存、ボトル詰めの全工程を自社の農園敷地内で行う生産者だけが、「ラウデミオ」の審査を受ける資格を有します。

ラウデミオのオリーブオイルは、香水瓶のように美しい、定められた規格のボトルに収められます。ボトルの形は同じでも、生産者たちが各々のラベルを貼る自社の「ラウデミオ」を生産するのです。そして、厳格な審査・監査機関と、2つの試飲委員会による最終的な審査により、厳しい科学分析成分規定表や官能検査基準に基づき、数値や香り、風味の審査をクリアしたものだけが、「ラウデミオ」の名を冠するEVオリーブオイルを生産できるのです。

トスカーナ州に数限りある「ラウデミオ」生産者（現在20社前後）のうち、たった数社のみが有機栽培でオリーブを栽培。当マイアーノ農場はなんと８０年代から他に先駆けて、実質的に、有機栽培といえる農業の実践をしてきており、1991年に初めて有機栽培に関する法律が発布された折に、正式に有機栽培農家としてさらにその道を極めて現在に至ります。こうして、自慢のラウデミオを生産し続けています。

ハイクオリティな美食ガストロノミーのお供に最適な、このオリーブオイルの貴公子は、トスカーナの雄大な丘陵地帯が生み出す香り高い、通常のEVオリーブオイルより酸度が明らかに低い、オメガやポリフェノールなどの体に良い有効成分がたっぷりの素晴らしい逸品です。